



はじめに
今回は、2026年4月に発売されたドライアイ治療薬の期待の星、アバレプト懸濁性点眼液0.3%をご紹介します。
基本情報
禁忌:本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能効果:ドライアイ
用法用量:通常、1回1滴、1日4回点眼する。
作用機序
アバレプトの作用機序であるTRPV1(Transient Receptor Potential Vanilloid 1)拮抗作用は、別名「カプサイシン受容体」とも呼ばれ、熱さや痛みを感知するセンサーです。これをブロックすることで、ドライアイによるゴロゴロ感や痛みを抑えます。
しかし! だからといって唐辛子成分を試すことは危険ですので絶対にやらないでください!
実務上の注意点:目薬なのに「こたつ」や「カイロ」に注意!?
アバレプトのTRPV1拮抗作用は、全身的にも影響する可能性があります。添付文書の「重要な基本的注意」には、以下のような異例の記載があります。
本剤の投与により、全身の温度覚(温感、痛感)の低下があらわれることがあるため、カイロ、こたつ、湯たんぽ等の使用による低温やけどに注意するよう患者に指導すること。
目薬なのに全身の温度感覚が鈍くなり、低温やけどのリスクが高まるという、非常に珍しいお薬です。服薬指導の際は、以下のようにお伝えしましょう。
- 「この目薬を使うと、一時的に全身の熱さや痛さを感じにくくなることがあります。」
- 「冬場などは、こたつで寝落ちしたり、カイロを同じ場所に当て続けたりしないよう、いつも以上に低温やけどに気をつけてください。」
漫画に盛り込めなかった小ネタ:開栓前の上向き保管は必須!
アバレプトは懸濁性点眼液です。開栓前までは、必ず上向き(立てて)保管してください。
そして使用前にはよく振りましょう。
また、懸濁液ですが、これまでの類似薬と比べると点眼後の視界の白濁(かすみ)は少ないと言われています。
コンタクトレンズの使用に関して添付文書上記載はありませんが、懸濁性点眼液という性質上コンタクトレンズを外して点眼後10分ほど開けて再装着するのが望ましいと考えられます。
免責事項
本記事は、一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療を推奨するものではありません。記事中で取り上げている薬剤情報は、信頼できる資料に基づいて正確に記載していますが、漫画内の会話やエピソードはフィクションであり、実際の医療現場の状況とは異なる場合があります。実際の診療にあたっては、必ず医師や薬剤師等の専門家にご相談いただき、最新の添付文書等をご確認ください。本記事の内容に基づく自己判断による治療や投薬等によって生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。


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