



いちばん好きなのは「割る余り」
必要な包数は分かっていても、棚の前では「何束と、あと何包?」と考えますよね。そんなときに、商と余りを一度に出せるのが便利です。
漫画の例は、1回1包・1日2回・35日分で70包。3連シート7枚を1束とする21包単位なら、3束と7包です。小数を見て端数を計算し直さず、そのまま取り揃えに移れるところが気に入っています。
SP-100PHの余り計算は、割り算の商と余りを表示する機能です。束の包数は製品や包装によって違うので、実際の単位で入力します。
リフィルの次回来局日を考えるときに
カレンダーを指で追いながら数えるより、基準日から何日後かを出せるとスムーズです。たとえば、2026年10月23日の28日後は11月20日。漫画ではこの日付計算を使っています。
これは28日後を求める一例です。日数の数え方は実際の処方・服用開始日・調剤予定に合わせ、出てきた日付だけで次回の調剤可否を判断するものではありません。
普段できる力価計算も、電話中にはありがたい
落ち着いていればできる計算でも、疑義照会の電話中に急に聞かれると、頭が真っ白になることがあります。そんなときに、入力する項目が決まっている専用機能があると心強いです。
SP-100PHでは、濃度を入力して「成分量mgから秤量g」「秤量gから成分量mg」の両方向に換算できます。電話のやり取りをしながら式を組み立て直す負担を減らせるのが、私には便利なところ。入力する濃度・単位と、1回量か1日量かは確認して使っています。
新人くんに「頼りになりますね」と言われても、今回頼りになったのは、手元のこの電卓でした。
まだまだあるよ、こんな機能!
漫画で紹介した余り計算・日数計算・力価計算のほかにも、薬剤師業務に役立つ機能が付いています。
- 腎機能計算:年齢・体重・血清クレアチニン値などの必要項目から、CG式のCCrとeGFRを計算。
- 体表面積計算:身長・体重から、DuBois式または藤本式で計算。
- BMI・標準体重:身長・体重を入力して確認できます。
- 散薬鑑査計算:空包重量・1包の薬量・包数・許容誤差を入力すると、分包後の総重量の許容範囲が分かります。
入力項目を画面で確認しながら計算できるのが便利なところ。ただし、CCrはmL/min、eGFRはmL/min/1.73m²と単位が異なります。実務では、必要な指標と計算式を確認して使いましょう。
製品情報・参考資料
製品名:カシオ SP-100PH(薬剤師向け専用計算電卓)
作成・機能確認日:2026年10月23日。使用感は筆者個人の感想です。
- カシオ SP-100PH|公式製品情報
- カシオ SP-100PH|取扱説明書(PDF)(腎機能・体表面積・BMI・標準体重・散薬鑑査計算:p.10、12~16、計算式:p.22~23。力価計算:p.14、日数計算:p.17~18、余り計算:p.19~21)
漫画の会話は、使用場面を紹介するためのフィクションです。個別の処方や調剤については、処方内容と患者さんの状況に応じて判断してください。



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